トンネルは山の両側から掘り進める

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トンネルは山の両側から掘り進める

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2021/11/11 トンネルは山の両側から掘り進める

仕事ができる人は、山の両側からトンネルを掘り進めるというたとえ話

 

があります。

 

 

トンネルには入り口と出口があるわけですから、その両方から掘り進める

 

ようにして、真ん中辺りで開通するようなイメージで仕事をすることが

 

仕事ができる人というわけです。

 

 

このたとえ話をわれわれの仕事に当てはめると、どういうことになるの

 

しょうか。

 

入り口とは決められた仕事、つまりルーチンワークです。

 

経営者以外は、必ずルーチンワークがありますので、どの階層でも日々

 

決まって行う仕事がありますが、それをおこなうことが入り口から掘り

 

進むということです。

 

介護福祉職の場合は、日々の利用者サービスが該当します。

 

一般スタッフ以外の管理職でもプレーイングマネージャーとして日々、

 

利用者サービスに係わっています。

 

また、事務職の場合は、給料計算や伝票入力、試算表作りといった

 

ところでしょうか。

 

事務管理職であっても同様であろうと思います。

 

 

一方、出口はというと組織の経営目標ということになります。

 

言い換えますと、これが組織の成果であるというアウトプットイメージです。

 

 

出口を意識しないで、「利用者の笑顔が見たい。」という自己満足な

 

掘り進め方だったり、その日一日を効率的に業務を廻せば良いというような

 

掘り進め方では、トンネルはどこへ出るか分かりません。

 

事務職であっても出口を考えない、ルーチンワークオンリーの仕事の仕方

 

では、この試算表経営判断に使えるかどうかなど、気にもしないでしょう。

 

 

一般スタッフはともかく、管理職ともなれば、出口を意識して入り口と

 

出口両方から掘り進めていかないと仕事ができるという評価は得られない

 

のではないでしょうか。

 

「そんなことは分かっている。」とお𠮟りを受けそうですが、

 

上はスローガンを唱えるだけ、下は毎日のルーチンをこなすだけという施設

 

は、決して少なくありません。

 

結果、目標に掲げている稼働率が達成されない、赤字体質から脱却できない

 

職員が定着しないということになっています。

 

 

上はスローガンを唱えるだけ、下は毎日のルーチンをこなすだけという施設では、

 

経営と現場はつながりません。また、人も育ちようがありません。

 

施設長はじめ、各部署の管理職は、現場スタッフを巻き込んで、経営と現場

 

をつなげるのが役目です。

 

経営目標を意識して、出口からも掘り進めていくことでしか、経営と現場は

 

つながらないのではないでしょうか。

 

 

 

出口からも掘り進めていくような仕事をしている管理職であれば、

 

今のようなバラバラな価値観や方向性では、稼働率UPにはつながらない

 

し、職員も定着しないと考えて、スタッフをどのように巻き込むかを

 

考えてくれるでしょう。

 

事務職の場合でも、出口である経営改善を考えながら掘り進んでいるなら、

 

現在試算表の作りでは、経営の意思決定に使えないと考えて、試算表の

 

フォーマットを改定してくれるかもしれません。

 

出口から掘り進むということは、よく言われるようなアウトプットから

 

逆算して仕事をするということと同じ意味だと思います。

 

 

このようにトンネルを山の両側から掘り進めるような管理職を一人でも

 

多く育成することが経営者の務めではないでしょうか。

 

 

以上、皆様のご参考になれば、誠に幸いです。

 

お忙しい中、最後までお読み下さり、有難うございました。

 

次の第42号は12月10日頃に配信致します。

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差し支えない範囲で、日々お考えになっていることをご意見くださると、

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※感想やご意見は、当方の励みになりますので、是非宜しくお願い申し上げます。

 

 

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