何のために働くのか

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何のために働くのか

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2026/01/17 何のために働くのか

仕事柄30年近く、色々な場所で色々な人たちに研修を行なわせ

 

て頂いております。研修には、2種類あって一つはスキル教育、

 

昨今はこれが中心でこの業界の専門職研修は、ほとんどがこの技

 

研修だと思いますが、もう一つはマインド教育。つまり心構え

 

や考え方といったものを伝える研修。私はどちらかと言いますと

 

マインド研修に重きを置いてきました。その理由は、色々と

 

ますが、研修を受けて、変る人と変らない人がいます。その

 

違いはどから来るのか。当然、講師である私の力量の問題もあ

 

りますが、そこには「なぜ働くのか」いう職業意識の問題が大

 

きく関係しているのではないかと考えるようになってきました

 

それでは、職業意識とは、そもそも何かということになりますが

 

最近は価値観の多様化で、人によって様々だと思います

 

「失われた30年」というワードがマスコミやネット世論の中に

 

しばしば出てきますので、皆様もご存じと思いますが、これ

 

何も経済指標だけの話ではないと思います。

 

今から30年前。私が30代だった頃の日本人の働き方は、今とは

 

随分違っていました。今ほど「食うためだけに働く」という人は

 

少なかったように思います。自分が働くことで何かしら社会に貢

 

献したいという気持ちや、今会社で働くことで自分も成長した

 

いという志。昨今言われているような自己実現とは何か根本的に

 

違う、分本位ではない、何かもっと大きなもののために働くと

 

うような人たちが多かったように感じます。

 

その当時、働くことは、端楽(はたらく)端を楽にするという言

 

葉もよく耳にしました。

 

一方で、欧米の労働感というものは、「食うために仕方なく」

 

ものが一般的だと言われています。例のアダムとイブの贖罪

 

の物から「食べるために汗を流して働かねばならない」つまり

 

労働であるという思想が根付いているといわれています。

 

ですら、いうちに何でもいいから金儲けをして、40代でリタ

 

イアしその後は、苦役から解放されて悠々自適に暮らすんだ

 

という風に考える人がいという話しもよく聞くわけです。この

 

欧米人の労働感がグローバル化の波に乗って、日本に押し寄せて

 

きたのが、この30だったのではないでしょうか。ライフワーク

 

バランス、働き方革もその一つでしょう。2025年の流行語大賞

 

になった高市首相「働いて、働いて、働いて、働いて、働いて参

 

ます」の所信表に対する、あの大きな批判は、このライフワー

 

クバランスに反しいるというものでした。

 

一方で、高市首相と同世代の我々にとっては、大いに共感するもの

 

です。彼女が言いたかったことは、全国民、この日本という大

 

もののために、私は身粉にし働きますという表明であって、

 

もそのような大きな使を持たな人にまで働けと強制している

 

けではないということは、我々代には直ぐ分かる話です。逆に

 

うと、自分以外の何か大きな使命ために働くことが、本来の日

 

人の労働に対する考え方ではないのかというメッセージとも受取

 

す。先の高市首相の所信表明に対する大きな批判は、日本人の

 

働感、職業意識の変化がもたらしたものでもあるのではないか。

 

本来、本人のメンタリティーに合わない欧米化した労働感、職業

 

がこの30年間、日本の国力を貶めてしまったのではないか。

 

この一件を通して、私にはそようじられました

 

理想論かもしれませんが、自分以外の何か大きなもののために働

 

く。食うためだけに日々働くというのではなく、自分が所属する

 

部署のため、端を楽にするために働く。その集合が法人の成長を

 

もたらす。そして、法人が成長発展することで、この業界が少し

 

ずつ良くなる。この業界が健全な発展を遂げれば、この国の社会

 

保障制度もまた変ってくる。また、その逆からも考えてみる。

 

現在の日本の社会保障制度を見て、自分の今の働き方を俯瞰して

 

えてみる。そうすると業界は、今後どうあるべきかという考察

 

まれる。業界が発展するためには、自法人はどうあるべきか、

 

おぼろげに見えてくる。自法人のあるべき姿を描きながら、自分

 

が今所属する部署では何をすべきかを考えてみる。そうすると自

 

は、いまこの場で何をすべきかが見えてくる。

 

自分から出発して、日本の社会保障制度までを、日本の保障

 

制度から始まって、自分の働き方を。この上から下下から上を

 

行き来することで自分の職業観というものが確立されていくので

 

はないでしょうか。

 

スキルだけを積み上げても土台のない家屋のようなもので、しっ

 

りとしたマインド、つまり真っ当な職業意識、労働感といった

 

台の上にスキルを積み上げて初めて、世のため人のためになる

 

人になれるのではないでしょうか。研修を受けて変る人、変

 

い人の違いは、どうもその辺りにあるのではないかと思って

 

います。

 

 

以上、皆様のご参考になれば幸いです

 

次の第92号は、2月中旬に配信致します。

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ますので、是非宜しくお願い申し上げます。

 

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