研修受講が行動変容につながるためには(第92号)

福祉マネジメントラボ

046-890-0856

〒238-0021 神奈川県横須賀市富士見町3-77

研修受講が行動変容につながるためには(第92号)

メールマガジン

2026/02/15 研修受講が行動変容につながるためには(第92号)

例のコロナ禍により対面が制限されたことで、2022年から始

 

めたオンインによる管理職養成研修ですが、お陰様で全国か

 

らご参加いただき、過去4年間で40名弱の方々が受講されてい

 

ます。私がこの研修でこだわっていることは、単に知識を増や

 

すのではなく、何か一つでも実践して頂く点です。ですから受

 

講さ皆様には「話を聞いて腹に落ちることがあったら何か

 

一つでもいいから必ず実践してみて下さい」とお願いしていま

 

す。一般的に人間は、理解し、納得し、共感して初めて実践す

 

ると言われていますので、理解しただけ、単に頭で記憶した

 

では何かが変ることはないと思います。今の暗記教育、偏差

 

値教育の欠点がここにあると考えていますが、それはとも

 

かくとして、研修講師としては、最低でも納得して頂くような

 

話をしなくてはいけないと思っています。ですから現場でよく

 

きている事例などを交えて話をするように心がけています。

 

そして、納得したその後に共感が来るけですが、そこには講

 

師の価値観が大きく左右するものと考えます。講師の価値観

 

と受講者の価値観が合ったときに初め共感が生まれるのでは

 

ないか。逆に言うと師の価値観と受講者の価値観が合わない

 

限りいくら納得して共感は生まれないとも言えます。

 

また、同じ話を聞いても意識がそこになければ理解するだ

 

けに留まってしまい、当然、実践にはつながりません。同じ話

 

を聞いても実践、行動変容人としない人の差はこの辺りに

 

あるように感じています。ですから、講師として目指すべきこ

 

とは、できるだけ多くの方に共感るような話ができるよう

 

価値観と力量を磨き続けことだと思います。

 

さて、このように講師と受講者がツーウエイで研修を作り上げ

 

て行くわけですが、直近の受講者で実践して成果が出た事例

 

ご紹介したいと思います。

 

この研修では、毎回あるテーマでグループワークを行なっても

 

らい、そこで出てきた改善策を施設に戻って1ヶ月間実践して

 

頂くようにしています。今回の事例では、現場の動きが施設事

 

業所の収支に直結することを理解した上で、各自が改善策を考

 

えて実際、施設に戻って1ヶ月間実践した結果を発表してもら

 

いました。障害者支援施設の介護職リーダーを務めているあ

 

る方は、おむつ交換で使う尿取りパットの使用基準がなく、個

 

人の主観でその使う量も種類もまちまちであり、その結果、支

 

出が全くコントロールされていないことに問題意識を持たれて

 

いました。そこで1日間と1ヶ月間、どれだけの種類と量の尿

 

取りパットを使っているのか、まずはその現状を把握した上で

 

部下スタッフに1枚の金額を明示し、適正な使用を呼びかけま

 

した。するとスタッフは、利用者毎の排泄周期を意識するよう

 

になり、1日に4回も5回も交換するということがなくなった

 

といいます。さらには、日頃のコミュニケーションを取るのが

 

難しいと感じていた外国人からも積極的な提案が出てきたと言

 

います。具体的には、この外国人の技能実習生は、日本の職員

 

に教わった通りに日中も夜間もパットを使用していたが、日中

 

はトイレ誘導ができているので昼間のパット使用は必要ないので

 

はないかという提案をしてくれたそうです。世界の共通語は英語

 

ではなく、数字だという話がありますが、数字をコミュニケーシ

 

ンの手段として使ったことで、今まで関わりが難しかった外国

 

人とも一体感が生まれたことは大きな副産物となったようです。

 

このようにリーダーである自分が旗振り役を担うことで現場が

 

変わり、経営も良くなっていくという手応えを感じてくれた訳

 

で、管理職として大きな一歩を歩み出されたように感じました。

 

きっと彼は、今回の経験を活かして、マネジメントできていな

 

い他の分野にも応用してくれるようになるでしょう。研修は、

 

ただ開催すれば成果が出るわけではなく、講師と受講者が一体

 

となった時、初めて何かが変っていくのではないでしょうか。

 

以上、今回は「研修受講が行動変容につながるためには」という

 

テーマで書いてみました。皆様のご参考になれば幸いです

 

次の第93号は、3月中旬に配信致します。

 

1.内容は、興味がもてますか?
2.疑問点、ご意見はありますか?
3.その他、感想、希望テーマ等

差し支えない範囲で、日々お考えになっていることをご意見

くださると、テーマ選定や内容を考える上での参考になりま

すので、お気軽にご返信頂けますと幸いです。

 

※反対意見、賛成意見、ご感想やご意見は、当方の励みになり

ますので、是非宜しくお願い申し上げます。

 

福祉マネジメントラボ

電話番号 046-890-0856
住所 〒238-0021 神奈川県横須賀市富士見町3-78 レジデント富士見102

TOP