「答えを探す人と答えを導き出す人」

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「答えを探す人と答えを導き出す人」

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2019/09/13 「答えを探す人と答えを導き出す人」

今月も皆様とのご縁に感謝してメルマガをお送り致します。

 

 

 

「福祉介護事業の経営者・施設長のためのメルマガ通信」第15

 

今回のテーマは「答えを探す人と答えを導き出す人」です。

 

 

課題解決のための会議や目標達成のための会議に参加していますと

 

今までの自分の記憶や経験の中から答えを探そうとする人と

 

課題解決のための答えをその場で導き出そうとする人がいること

 

に気づきます。

 

答えを探そうとする人とはどういう人か。

 

今までの自分の経験や頭の中に記憶されている知識や情報を一所懸命めくって

 

みて、そこに答えがないと分かると、そこで思考停止になってしまうような人

 

です。GoogleYAHOOで検索するように自分の頭の中にある知識や情報だけ

 

で答えを見つけようとします。

 

多くの場合、今問題となっていることは初めての事象なので、自分の頭の中に

 

ある過去の知識や情報をいくら探しても見つかりません。結果、世間で語られて

 

いることや周りのみんなが言っていることをそのまま自分の考え、答えとして

 

同じような話をして終わってしまいます。

 

時事問題について、新聞の社説で読んだことやテレビで誰かが語ったことを

 

まるで自分の考え、意見であるかのように話すなどもその類いではないでしょうか。

 

考えているように見えますが、決して考えているわけではありません。

 

自分が持っている情報や知識、経験知から答えを検索しているだけなのです。

 

問いかけに対するレスポンスは速くても、一つの現象だけを見て探した答えは

 

直線的で思考の跡がうかがえません。

 

また、探しても見つからないケースも多いので、できない理由を羅列して

 

問題解決から逃げようとします。

 

手順が決まっている定型的な作業を仕事と考えて、日々を送っていると

 

過去の知識や経験から答えを探すという行為が、考えること、思考すること

 

と同一視されてしまうように感じます。

 

一方、問題解決のために答えを導き出せる人とはどういう人でしょうか。

 

課題となっている現象だけを捉えて答えを探すのではなく、多方面から

 

情報を集めて、現象を概念化する知的作業が頭の中で繰り広げられている

 

ようにみえます。当然、頭の中も検索しますが、そこには答えがない、

 

初めてのケースだと分かると関連する情報や知識を使いながら、いくつかの

 

事象を概念化して、答えを導き出そうとします。

 

ですからレスポンスは決して速くはありませんが、自分の言葉で表現されます。

 

解決策を導き出そうと一所懸命対象と向かい合っている思考の跡が読み取れます。

 

答えを探す(検索する)だけの人なのか、概念化して導き出そうとしている人なのか、

 

それを見分ける一つの方法は「自分の言葉で語れているか」ではないかと思います。

 

今日、ある会議に出席してきました。

 

都内の某法人の20周年記念事業で、若手職員による法人の未来を考える座談会が企画

 

されていて、その座談会でファシリテーター役を頼まれていましたので、その打合せの

 

ための会議です。メンバーは法人の顧問と事務局2人、それと私の計4名。

 

今日初めて、その座談会の目的やねらい、メンバー構成などを知りましたので、

 

どのような流れで進めて行こうか、正直答えが見いだせないでいました。

 

この法人では過去3回に渡って管理職研修をさせてもらっていましたが、

 

毎月訪問するような関係性ではないので、法人全体のことを詳しく知っている

 

訳ではありません。色々なやりとりの後、一時間ほど経った頃、法人の顧問が

 

私の強みとその座談会の目的がうまくかみ合うような進め方を導き出してくれました。

 

顧問は、その法人で常務理事を務めた方で、法人創立以来、初めての管理職研修を

 

企画し、私に依頼して下さった方です。ですから、私の強みも弱みも十分にご承知の

 

上、法人の20周年記念事業と座談会の目的も熟知されていますので、それら多面的な

 

現象を概念化する中で座談会の進め方を導き出されたのだと思います。

 

もちろん、自分の言葉で語られていました。

 

仕事には毎日反復するルーチン作業も多いですが、今回のように何十年に一回しかない

 

ような企画開発案件もあります。また、冒頭に掲げた課題解決のための会議や目標達成

 

のための会議も企画開発案件で、考える場です。

 

報告事項もありますが、メインは課題に向き合って答えを出す場です。

 

そのような場合、答えを探すだけの「検索頭」では答えを導き出すことは

 

できません。初めての課題には、経験知がないからです。

 

初めての課題には、現象を概念化して、答えを導き出す思索が必要になります。

 

全くの白紙から何かを創り出す際に重要になってくるのがこの答えを導き出せる

 

人ではないでしょうか。経営も全くの白紙から何かを創り出す営みです。

 

経営の二極化が進んでいる我々の業界もクリエイティブ人材の採用・発掘が

 

急務ではないでしょうか。

 

 

以上、何かのご参考になれば誠に幸いです。

 

 

お忙しい中、最後までお読み下さり、有難うございました。

 

 

次の第16号は1010日頃に配信致します。

 

 

 

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代表 大坪信喜

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