会社概要 コンサル実績 講演実績 コンサルメニュー

ブログ

継続は力…ある法人の実践から学んだこと

先月の26日、弊社の顧問先でもある法人の研究発表大会に招か

て和歌山県に行ってきました。この法人では、毎年、この時期

母体である医療法人と同じグループの社会福祉法人合同での研究

発表を開催されていて、もう30年以上も継続されています。

今年のテーマは「地域共生」ということで法人職員、来賓合わ

て120名以上の方が参加されました。

私自身、今回が2度目の参加でしたが、今年の研究発表では、私

6年間係わらせて頂いている「月次実績会議」についての発表

があるということで期待と不安とが入り混じった中での参加とな

ました。

ここで「月次実績会議」について補足の説明をしておきます。

A4一枚のフォーマットを使って、特養やデイサービス等の1カ月

間の「ヒト・モノ・カネ」動きを把握して、なおかつ、目標達

への進捗管理にも使える管理ツールで、一般には管理会計と呼ばれ

いるものです。

特養などで目標とする稼働率、離職率、収支差額率(利益率)等の

経営指標を毎月の実績と対比しながら、なぜその結果となったのか、

そのプロセス吟味検討し、修正改善を加えることで目標を達成して

いく会議体のことをこの法人では「月次実績会議」と呼んでいます。

今回、この「月次実績会議」を6年間続けた結果を研究発表大会で

発表してくれたわけですが、正直、想像を超えた素晴らしい発表で

私も大変感動しました。

この月次実績会議は、平成30年10月に始まり、令和6年10月時点

でちょうど丸6年、70回(月1回開催)を数えます。

導入前と導入後で何が変わったのか。数字を見て頂くのが分かり易

いので、まずは、プロセス指標の数字をお示ししたいと思います。

平成30年度 入院日数:1,299日 

令和5年度  入院日数: 636日 51%減

平成30年度 空床日数:1,584日 

令和5年度  空床日数: 706日 55%減

平成30年度 退居から新たな入居までの平均日数:24日 

令和5年度  退居から新たな入居までの平均日数: 5.5日 77%減

上記のような現場プロセスの改善が、結果稼働率向上、収入増に

なることはご承知の通りだと思います。

稼働率!稼働率!といくら叫んでみても、現場がこのプロセスを

改善してくれない限り、稼働率や売上収入が上がることはありま

せん。

平成30年度 特養ショート合算稼働率:96.3% 

令和5年度  特養ショート合算稼働率:98.8% 102%増

平成30年度 年間累計収入:298,959千円 

令和5年度  年間累計収入:312,576千円 105%増

彼ら現場は、この月次実績会議を通して「自分達が報告した数字

が何を意味して、そこから何を考え、どのようなアクションにつ

なげていくのか、自分達で考えながら主体性を持って行動するこ

との重要性について実感、体現してくれました。

こうしたことを体感すると、今度は自分の施設だけという縦割り

の閉じた考えから、他の施設・事業所がやっている良いところも

水平展開して法人全体に浸透させていこうという新たな発想が生

まれてきます。

さらには、次世代の職員にも現場と数字をつなげることができる

ようになって欲しいと、会議に出席させて勉強してもらおうとい

動きも出てきます。正に組織が良い方向に動き出した時の感覚、

点と点がつながって線となり、さらには面となっていく。これを

今回の発表では、見事に実感できました

発表された方は看護師ですが、現在70名定員の特養の副施設長の

立場の方です。7年前、私の管理職研修を受講する際に初めてお

いしましたが、その時は、正直、現場オンリーの専門職で、管

職としてのマインドとスキルをこれから身に着けてもらう必要

大いにあるなと感じました。同時に、場合によっては、現場

専門職としてのマインドから脱皮できないかもしれないなとい

危惧も感じたものですが、7年経った今、現場を巻き込んで数字

を作れる、つまり経営が分かる素晴らしい管理職へと成長されま

した。これが継続を力にする人材育成なんだなということをこの

法人と彼から教えて頂きました。

私が感動したことは、正にこの一点に尽きます。

彼は、発表の最後をこう締めくくってくれました。

「この月次実績会議が「VUCA]の時代、行先が不透明で将来の予測

が困難な時代を乗り切るチカラを養う場になっている。」

単なる専門職ではなく、組織全体の行く末を考えられる本当の管理職

の言葉ではないでしょうか。

私にはそのように感じられて嬉しくてたまりませんでした。

次の第78号は、12月10日頃に配信致します。

1.内容は、興味がもてますか?
2.疑問点、ご意見はありますか?
3.その他、感想、希望テーマ等

差し支えない範囲で、日々お考えになっていることをご意見

くださると、テーマ選定や内容を考える上での参考になりま

すので、お気軽にご返信頂けますと幸いです。

※反対意見、賛成意見、ご感想やご意見は、当方の励みになり

ますので、是非宜しくお願い申し上げます。

福祉マネジメントラボ

電話番号 046-890-0856
住所 〒238-0021 神奈川県横須賀市富士見町3-77

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る
046-890-0856


福祉マネジメントラボ ロゴ

福祉マネジメントラボは経営者と従業員が一体感を持てる組織作りに貢献したいと考えています

〒238-0021 神奈川県横須賀市富士見町3-77