職場のコミュニケーションを活性化させる

福祉マネジメントラボ

046-890-0856

〒238-0021 神奈川県横須賀市富士見町3-77

職場のコミュニケーションを活性化させる

メールマガジン

2023/01/17 職場のコミュニケーションを活性化させる

職員研修などで自分の施設・事業所の課題を挙げて下さいとお願いすると、

 

必ず出てくるキーワードが「コミュニケーション」と「業務改善」です。

 

対人サービスは、コミュニケーション労働と言われますが、コミュニケー

 

ョンを活性化するためには、どのような取組みが必要でしょうか。

 

今日はそのことについて考えてみたいと思います。

 

 

皆様は「ジョハリの窓」というものをご存じでしょうか。

 

ジョハリの窓

 

簡単に言うと、人間は「開放された窓」、「盲目の窓」、「秘密の窓」、

 

「未知の窓」の4つの窓を持っていて、それで他人との関係を作っている

 

という考え方です。

 

最初の「開放の窓」は、自分も分かっているし、他人も知っている自分で

 

す。普通、人はこの開放の窓を通して、他人とコミュニケーションを取っ

 

ます。

 

次が盲目の窓」ですが、これは、自分では分かっていないが、他人

 

知っている、あるいは気づいている自分です。自分は認知していせん

 

で、「盲目の窓」では、他人と本当の意味でコミュニケーションする

 

ことはできまん。

 

3つ目は、自分が秘密にしているから他人には知られていない「秘密の窓」

 

というものです。自分が秘密にしているので、その部分は敢えて見せまい

 

しますので、結果として、この部分で他人とコミュニケーションを取ること

 

はできないわけです

 

最後の4つ目が、自分も含めてだれからも知られていない「未知の窓」とい

 

うものです。隠された潜在能力ともいうべき領域ではないでしょうか。実は

 

ここが最も大きな領域ではないかとも思いますが、この窓は誰にも認知され

 

ていませんので、当然、ここでコミュニケーションを取ることは不可能でし

 

ょう。

 

 

結論として、人は「開放の窓」でしか、他人とコミュニケーションすること

 

ができないということになります。ですから、他者とのコミュニケーション

 

の幅を拡げていくためには、いかに「開放の窓」を拡げていくかに懸かって

 

来るわけです。

 

そのためには、「盲目の窓」の部分と「秘密の窓」の部分をできるだけ

 

小さくしていくことが鍵になります。

 

一般的に「盲目の窓」が大きければ大きいほど、自分に甘いということに

 

なります。自分を棚に上げて、自分が出来ていないことを他人にあれこれ

 

求めたとしても、周囲には何も響きません。盲目の窓でいくらコミュニケー

 

ションしようとしても、周囲は真剣に聞いていませんので、結果としてコミ

 

ュニケーションは成立しません。

 

ここで、コミュニケーションの定義ですが、コミュニケーショとは、相手

 

に伝わって、それによって相手の行動が変わって、はじめて成立するものだ

 

われています。コミュニケーションでは、受け手が主役な訳です。です

 

から、こちらから言葉を発しただけでは、コミュニケーションは成立しない

 

というわけです。

 

他人に何かを求めるときは、自分はできているかどうかを自問自答してみる

 

必要があるでしょう。こうしたことが盲目の窓を小さくして、開放の窓に変

 

えていく第一歩になります。

 

また、自分の話し方を録音・録画しておいて、一度聞いてみることもこの

 

盲目の窓を小さくする上で有効だと思います。

 

声が小さすぎて何を話しているのか聞き取れない、語尾がはっきりしないの

 

で、何を言いたいのか分からない、結論に行くまでの話が長すぎて、聞いて

 

いて、集中できないなど。自分はこのような話し方をしていないだろうか、

 

そうしたことに気付いて、修正していくことでこの盲目の窓を小さくして

 

いくことが可能になるでしょう。

 

くわえて、コミュニケーションの幅を拡げていくためには、「秘密の窓」

 

を小さくしていくことも重要です。自分をできるだけ開放することです。

 

職員研修などで受講者に「秘密の窓」を聞いてみると、中には、私には隠し

 

ありませんと答える人がいますが、果たして本当でしょうか。

 

「1度離婚している」、「家のローンがいくら残っている」、「子供が家出

 

して、警察の世話になって大変だった」などなど。こうしたことも平気で回

 

りに話せる人が「開放の窓」が大きい人と言えるでしょう。

 

コミュニケーションと簡単に言いますが、ただ単に自分の普段の話し方で

 

業務や利用者の話をしているだけでは、職場のコミュニケーションは活性

 

しないと思いま

 

まずは、職場のスタッフが、開放の窓を拡げていくことから始める必要

 

があるのではないかと感じています。

 

 

今回は、「職場のコミュニケーションを活性化させる」というテーマで

書いてみました。

 

以上、皆様の何かのご参考になれば、誠に幸いです。

お忙しい中、最後までお読み下さり、有難うございました。

 

次の第56号は、来年2月10日頃に配信致します。

1.内容は、興味がもてますか?
2.疑問点、ご意見はありますか?
3.その他、感想、希望テーマ等

差し支えない範囲で、日々お考えになっていることをご意見

くださると、テーマ選定や内容を考える上での参考になりま

すので、お気軽にご返信頂けますと幸いです。
※感想やご意見は、当方の励みになりますので、是非宜しく

お願い申し上げます。

 

 

福祉マネジメントラボ

電話番号 046-890-0856
住所 〒238-0021 神奈川県横須賀市富士見町3-77

TOP