再考 2:6:2の法則

福祉マネジメントラボ

046-890-0856

〒238-0021 神奈川県横須賀市富士見町3-77

再考 2:6:2の法則

メールマガジン

2024/01/11 再考 2:6:2の法則

2020年7月号で、2:6:2の法則について書きま

 

が、最近、この2:6:2について、また考えて

 

ることがあますので、再度取り上げてみたいと思い

 

す。

 

2:6:2とは、ご存じの通り、どんな組織であっても、

 

人間が集まると上位2割の人たちと中位6割の人たち、

 

そして下位2割の人たちで構成されるようになるという

 

法則です。

 

これは、蟻の世界でも同じという話を聞いた覚えがあり

 

ます。

 

たとえ、どんなにエクセレントコンパニ―と言われる組織

 

あっても、あるいは、逆に非常に停滞している組織であ

 

ったとしてこの2:6:2に分かれるという法則です。

 

大きな話をすると、この国の「政治経済」に対する国民の

 

意識も、今、この2:6:2に分かれているのではないで

 

しょうか。SNSの投稿をみていてもそういう感じがします。

 

ちなみに、この2:6:2の法則は、役職や地位とは一切

 

関係ありません。さらには、資格や学歴にも関係ないと思

 

っています。

 

理想や志があって、自分の役割責任を何とか果たそうと考

 

ている人なのか。あるいは食うためだけ、自分のためだ

 

けで職場に通って来ている人なのか。または、他責思考

 

自分の役割責任は一切省みず、すべて他人や環境せい

 

している人なのか。

 

この違いだと思います。

 

 

私が主催するビジネス研修でも1回受講しただけでは、

 

2割の人にしか火を点けることはできませんと常々申し

 

上げています。

 

だからと言って、研修なんかやっても仕方がないという

 

話ではありません。

 

今までくすぶっていた上位2割の方は、確実に変わってく

 

れます。行動や言動が変わります。自分は間違っていなか

 

たんだという自信と勇気を与えられ、変わろうと行動し

 

てくれるようになります。正に「覚醒」という感じです。

 

一方、中位6割の方は、アンケートや作文でどんなに良い

 

ことを書いてくれたとしても実際には変わりません。

 

一週間もするとすぐに元通りになってしまいます。

 

そして、下位2割の方々は、益々ネガティブに、批判的に

 

なります。

 

「あんなこと言われたって現場じゃ無理だ」

 

「現場が分かっていない」

 

「福祉に経営は関係ない」などなど。益々、批判的になっ

 

いきます。自分は変わろうとしないからです。すべてが

 

他責だからだと思います。

 

重要なのは、下位2割に中位6割の人たちが引きずられて、

 

上位2割の人たちがくすぶってしまうのか、上位2割

 

たちに中位6割の人たちが感化されて、その行動を見直

 

てくれるようになるか、そこが大きな分岐点ではないかと

 

考えてます。

 

ですから、私は上位2割の人たちを必ず受講するようにし

 

て、そこに新しいメンバーを加えて、毎年、繰返し同じ研修

 

を開催するような仕組みを入れて行きます。

 

その提案を受け入れて、毎年同じ研修を開催してくれる法人

 

では、確実に上位2割が力を発揮してくれるようになります。

 

ところが、1回きりで終わってしまう法人では、また、上位

 

2割がくすぶっていき、いつの間にか、下位2割に引きずら

 

れる組織風土に戻ってしまいます。

 

私は、毎年続けることで中位6割の人たちが上位2割を目指

 

すようになっていくことが理想ではないかと考えています。

 

一方で、残念ながら下位2割を変えることはほとんど不可能

 

だとも思っています。

 

松下幸之助さんも「いかに才能があっても、知識があっても、

 

熱意の乏しい人は画ける餅に等しいのです。」という言葉を

 

残されています。

 

学歴や資格といった才能や知識があったとしても、そこに熱意、

 

私が考える「理想や志があって、自分の役割責任を何とか果た

 

そうとする熱い思い」がなければ、絵に描いた餅、すなわち、

 

現実には、何の役にも立たない、ということではないでしょうか。

 

私が主催するビジネス研修のカリキュラムを以下に示しておき

 

ます。①ビジネス研修4日間カリキュラム(2023.9.26)

 

 

今回は、「2:6:2の法則というテーマで書いてみました。

 

以上、皆様の何かのご参考になれば、誠に幸いです

 

お忙しい中、最後までお読み下さり、有難うございました。

 

次の第68号は、2月10日頃に配信致します。

 

1.内容は、興味がもてますか?
2.疑問点、ご意見はありますか?
3.その他、感想、希望テーマ等

差し支えない範囲で、日々お考えになっていることをご意見

くださると、テーマ選定や内容を考える上での参考になりま

すので、お気軽にご返信頂けますと幸いです。

 

※感想やご意見は、当方の励みになりますので、是非宜しく

お願い申し上げます。

 

福祉マネジメントラボ

電話番号 046-890-0856
住所 〒238-0021 神奈川県横須賀市富士見町3-77

TOP