「知識・技術は後からついてくる」

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2020/10/14 「知識・技術は後からついてくる」

こんにちは。

 

福祉マネジメントラボの大坪信喜です。

 

 

私が住んでいます関東地方では、残暑の余韻もなく、雨ばかりが降り続いている

 

うちに、いつの間にか、すっかり秋が深まりました。

 

昔は、「日本晴れ」という言葉がありましたが、今では死語になったようです。

 

昭和39年に開催された東京オリンピックは、快晴で「日本晴れ」になる確率が

 

一番高い1010日を開会式の日に決めたという話を、何かで読んだ記憶があります。

 

さて、今月もご縁に感謝してメルマガをお送り致します。

 

「福祉介護事業の経営者・施設長のためのメルマガ通信」第28

 

「知識・技術は後からついてくる。」

 

私が若い頃、ビジネス社会で学んだ言葉です。

 

「目的と手段をはき違えず、目的志向で日々の仕事に取組んでいれば、

 

必要な知識や技術は、必ず後から備わってくる。」というような意味です。

 

また、この言葉には、「先に資格を取って仕事を見つけるのは、目的と手段

 

をはき違えている。」というような意味も暗に含まれています。

 

一方、福祉業界では、資格を絶対視する傾向が強いように感じます。

 

人員基準で資格要件が定められていたり、介護福祉士保有者の割合で取れる

 

加算もありますので、当然な部分もあります。

 

しかしながら、ドクターやナースのような業務独占資格と違い、

 

福祉系の資格の多くは、名称独占資格です。ドクターやナースの場合、

 

資格が先にくることは、ある意味当然ですが、名称独占の福祉介護職において、

 

資格にこだわることが、果たして合理的でしょうか。

 

資格がないから等級は上げられない、また、新しい事業所の長は任せられない

 

といったことも良く耳にしますが、「知識・技術は後からついてくる。」

 

ということをたたき込まれた私には、正直、違和感があります。

 

松下幸之助は、「人材育成とは、経営が分かる人間を育てること。」と明言

 

しています。

 

製造業はじめ一般産業には、資格を取ったら昇格するというような考え方は

 

ありません。

 

それよりは、組織を束ねる統率力や結果を出せる実践力が重要です。

 

多くの場合、資格はそれを担保しません。

 

福祉事業は、行政のルールに従うという「運営」の部分がありますので、

 

松下幸之助が言うように100%経営で考えれば済む話ではないのかも

 

しれませんが、実際には、弊害もあります。

 

介護職や支援員がケアマネ資格を取って、これでキャリアアップした

 

とばかりに、条件の良い事業所に転職して行くことも少なくありません。

 

また、一度取った資格にあぐらをかいて、自分本位の仕事の仕方を改め

 

ないで、職場で困った存在になっている人も少なからず存在します。

 

このようなことが資格重視の弊害のように感じます。

 

資格を取ったら転職する、資格がないと、ここでは冷遇されるからといって、

 

業界内を渡り歩く福祉介護職員を見ていると、そう感じずにはいられません。

 

資格偏重が、期せずして、自社の離職率を高めることにつながっていないか。

 

福祉系の資格を持っているに越したことはないと思いますが、だからといって

 

資格を絶対視するのは危険ではないでしょうか。

 

資格はあくまでもスタートであり、ゴールではないはずです。

 

私は、自社に帰属意識を持った、目的志向の強い人材を育成する方が

 

重要だと思います。

 

実際、多くの福祉介護事業所で、管理職研修を実施してみて、そう実感する

 

ことが本当に多くあります。

 

これからの福祉介護事業では、資格偏重ではなく、松下幸之助の言う

 

「経営が分かる人間を育てること。」の方が、大事なような気がしてなりません。

 

以上、何かのご参考になれば誠に幸いです。

 

自身4冊目となる本が、11月に発売予定です。

 

業界の経営者、異分野から福祉業界に参入する経営者、転職者、

 

これから福祉業界への就職を考えている学生に向けて書いています。

 

「福祉ビジネスと業界のカラクリがよくわかる本」秀和システム

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784798062815

 

目次を添付しておきます。

目次(2020.10.13)

 

こちらもご参考になれば幸いです。

 

お忙しい中、最後までお読み下さり、有難うございました。

 

次の第29号は1110日頃に配信致します。

 

以上、

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と考えています」

 

 

 

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