046-890-0856
〒238-0021 神奈川県横須賀市富士見町3-77
「経営方針と経営計画」
こんにちは。
福祉マネジメントラボの大坪信喜です。
今月も皆様とのご縁に感謝しながらメルマガを配信致します。
今回のメルマガで第7号になります。
前回の「経営ビジョン」と「人材ビジョン」を受けて、今回は、「経営方針」と
「経営計画」について考えてみたいと思います。
・経営方針とは何か
経営方針とは、経営者も含め、全従業員が仕事をする上で、お互いが心得ておく
べき指針を明文化したものです。
この心得、指針にしたがって働くことで経営ビジョンを実現する。
さらには人材ビジョンに合致した従業員を育成する。
そして経営理念の実現へとつなげていくものが経営方針ではないかと思います。
松下幸之助が創業した松下電器(現パナソニック)の経営方針は
「社員指導及び各自の心得」として、昭和14年に社主通達という形で明文化
されています。
これを紐解きますと、大きく4つの心得で構成されています。
原文をここに載せるわけにはいきませんが、その趣旨は以下のようなものです。
・従業員の育成が事業発展の根幹であるので、部下をもつ立場の人間は、
常に皆の模範になるよう心がけること。
・人の適性は一朝一夕には分からない。この仕事はつまらない、他の部署
には行きたくないなどと不平不満を言って、折角の仕事を捨てることが
ないよう心がけること。
また、社長や部長といった重席は、従業員それぞれの適性を良くわきまえ
その人に合った部署に配置し、本人の自覚を促すこと。
・部下の指導は真心第一。単なるご機嫌取りにならないよう、褒めるべき
ことは褒め、正すべきことは正す。
その人が真に向上するよう「鞭打つの誠意」をもって行なうこと。
・事をなすに人の和が大事なことは言うまでもない。
当社も「和親一致」の精神を大事にしながらも、自分の業務は自主独立
で行ない、誤って他に依存することがないよう、互いによく協力する
よう心がけること。
業界や業種関係なく、知らない他人同士が集まって、何かの目的を達成
しようとする時に心得ておくべき重要事
が見事に明文化されていると思います。
経営方針とは、経営を持続させていくための方針です。
経営理念の実現に向けて全従業員の働き方、仕事をしていく上で大事な
心得を明文化し、日々の行動基準とする。これが経営方針ではないかと
思います。
・経営計画とは何か
経営計画には3~5年先までを見据えた中長期経営計画と一年単位の単年度
経営計画というものがあります。
ここでは主に、単年度経営計画について考えてみたいと思います。
年間の事業収入が5億円程度の中小の株式会社や医療法人で経営計画を
目にすることはあまりありません。
一方、社会福祉法人ではほぼ100%の割合で「事業計画」というもの
があります。
これは行政指導で義務づけられているためです。理事会での承認事項
にもなっています。
しかしながら、この事業計画は、措置制度の運営時代からあるもので、
制度や法律で決められていて、実施しなければならないことが細々と
書かれているものを多く見かけます。
事業計画が、本当の意味で経営計画になっている法人は少数派では
ないでしょうか。
それでは経営計画とはどのようなものでしょうか。
SWOT分析を通して構想した経営ビジョンや人材ビジョンを実現
するために5W2Hのアクションプランで書かれているものが経営
計画です。5W2Hとは責任の所在と役割分担と期限と予算です。
福祉介護施設では、この点が非常に曖昧です。
何のために(WHY)、誰が(WHO)、何を(WHAT)、
いつまでに(WHEN)、どこで(WHERE)、
どの位の予算を使って(HOWMUCH)、どのようにして
行なうのか(HOW)が明確になっていなければなりません。
一つ一つの計画事項が5W2Hで示されていて、しかも月次で
進捗が確認できるような体裁になっている必要があります。
経営ビジョンや人材ビジョンの実現に向けての具体的な道筋
ロードマップが示されているものが経営計画というものでは
言い換えますと、
経営ビジョンや人材ビジョンがないところに経営計画は存在しない
とも言えます。
表1に経営計画に盛り込むべき項目を挙げましたので、参考にして
戴ければと思います。
表1.経営計画に盛り込む項目(メルマガ7号)
経営理念や経営戦略については、過去のメルマガですでに述べて
きました。
経営目標は、経営ビジョンや人材ビジョンで掲げたビジョンを
数値化したもので、今年度、達成すべき数値目標を掲げます。
また、経営方針については、上記に述べました。
6の研修計画から会議体・委員会についてはいずれどこかで
触れていきたいと思います。
以上、何かのご参考になれば誠に幸いです。
お忙しい中、最後までお読み下さり、本当に有難うございました。
次の第8号は2月10日頃に配信致します。
疑問や質問等ございましたら以下のホームページアドレスの「お問い合わせ」からお願いします。
https://fukushi-mng.jp/contact/
☆このメルマガがご不要の場合、
「配信不要」とだけご返信いただけましたら即、配信を停止致します。
ご不要の場合は、大変に恐れ入りますが、そのようにお取り計らい頂けますと幸いです。
——————————————————————————————
福祉マネジメントラボ
代表 大坪信喜
Mail info@fukushi-mng.jp
ホームページ http://www.fukushi-mng.jp/
TEL 046-890-0856 FAX045-330-5995
電話番号 046-890-0856 住所 〒238-0021 神奈川県横須賀市富士見町3-77
24/11/09
24/10/13
24/09/27
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こんにちは。
福祉マネジメントラボの大坪信喜です。
今月も皆様とのご縁に感謝しながらメルマガを配信致します。
今回のメルマガで第7号になります。
前回の「経営ビジョン」と「人材ビジョン」を受けて、今回は、「経営方針」と
「経営計画」について考えてみたいと思います。
・経営方針とは何か
経営方針とは、経営者も含め、全従業員が仕事をする上で、お互いが心得ておく
べき指針を明文化したものです。
この心得、指針にしたがって働くことで経営ビジョンを実現する。
さらには人材ビジョンに合致した従業員を育成する。
そして経営理念の実現へとつなげていくものが経営方針ではないかと思います。
松下幸之助が創業した松下電器(現パナソニック)の経営方針は
「社員指導及び各自の心得」として、昭和14年に社主通達という形で明文化
されています。
これを紐解きますと、大きく4つの心得で構成されています。
原文をここに載せるわけにはいきませんが、その趣旨は以下のようなものです。
・従業員の育成が事業発展の根幹であるので、部下をもつ立場の人間は、
常に皆の模範になるよう心がけること。
・人の適性は一朝一夕には分からない。この仕事はつまらない、他の部署
には行きたくないなどと不平不満を言って、折角の仕事を捨てることが
ないよう心がけること。
また、社長や部長といった重席は、従業員それぞれの適性を良くわきまえ
その人に合った部署に配置し、本人の自覚を促すこと。
・部下の指導は真心第一。単なるご機嫌取りにならないよう、褒めるべき
ことは褒め、正すべきことは正す。
その人が真に向上するよう「鞭打つの誠意」をもって行なうこと。
・事をなすに人の和が大事なことは言うまでもない。
当社も「和親一致」の精神を大事にしながらも、自分の業務は自主独立
で行ない、誤って他に依存することがないよう、互いによく協力する
よう心がけること。
業界や業種関係なく、知らない他人同士が集まって、何かの目的を達成
しようとする時に心得ておくべき重要事
が見事に明文化されていると思います。
経営方針とは、経営を持続させていくための方針です。
経営理念の実現に向けて全従業員の働き方、仕事をしていく上で大事な
心得を明文化し、日々の行動基準とする。これが経営方針ではないかと
思います。
・経営計画とは何か
経営計画には3~5年先までを見据えた中長期経営計画と一年単位の単年度
経営計画というものがあります。
ここでは主に、単年度経営計画について考えてみたいと思います。
年間の事業収入が5億円程度の中小の株式会社や医療法人で経営計画を
目にすることはあまりありません。
一方、社会福祉法人ではほぼ100%の割合で「事業計画」というもの
があります。
これは行政指導で義務づけられているためです。理事会での承認事項
にもなっています。
しかしながら、この事業計画は、措置制度の運営時代からあるもので、
制度や法律で決められていて、実施しなければならないことが細々と
書かれているものを多く見かけます。
事業計画が、本当の意味で経営計画になっている法人は少数派では
ないでしょうか。
それでは経営計画とはどのようなものでしょうか。
SWOT分析を通して構想した経営ビジョンや人材ビジョンを実現
するために5W2Hのアクションプランで書かれているものが経営
計画です。5W2Hとは責任の所在と役割分担と期限と予算です。
福祉介護施設では、この点が非常に曖昧です。
何のために(WHY)、誰が(WHO)、何を(WHAT)、
いつまでに(WHEN)、どこで(WHERE)、
どの位の予算を使って(HOWMUCH)、どのようにして
行なうのか(HOW)が明確になっていなければなりません。
一つ一つの計画事項が5W2Hで示されていて、しかも月次で
進捗が確認できるような体裁になっている必要があります。
経営ビジョンや人材ビジョンの実現に向けての具体的な道筋
ロードマップが示されているものが経営計画というものでは
ないでしょうか。
言い換えますと、
経営ビジョンや人材ビジョンがないところに経営計画は存在しない
とも言えます。
表1に経営計画に盛り込むべき項目を挙げましたので、参考にして
戴ければと思います。
表1.経営計画に盛り込む項目(メルマガ7号)
経営理念や経営戦略については、過去のメルマガですでに述べて
きました。
経営目標は、経営ビジョンや人材ビジョンで掲げたビジョンを
数値化したもので、今年度、達成すべき数値目標を掲げます。
また、経営方針については、上記に述べました。
6の研修計画から会議体・委員会についてはいずれどこかで
触れていきたいと思います。
以上、何かのご参考になれば誠に幸いです。
お忙しい中、最後までお読み下さり、本当に有難うございました。
次の第8号は2月10日頃に配信致します。
疑問や質問等ございましたら以下のホームページアドレスの「お問い合わせ」からお願いします。
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「配信不要」とだけご返信いただけましたら即、配信を停止致します。
ご不要の場合は、大変に恐れ入りますが、そのようにお取り計らい頂けますと幸いです。
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