046-890-0856
〒238-0021 神奈川県横須賀市富士見町3-77
財務会計と管理会計
福祉介護事業の経営者・施設長のためのメルマガ通信
第30号
こんにちは。
福祉マネジメントラボの大坪信喜です。
今月もご縁に感謝してメルマガをお送り致します。
今年最後のメルマガです。
―――――――――――――――――――――――――――――――
福祉介護事業の経営者・施設長のための経営セミナーを開催します。
経営セミナーの詳細はこちらから
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
財務会計と管理会計の違いをご存じでしょうか。
実は、財務会計はあっても、管理会計の仕組みがない法人施設が、
結構多いと感じています。
ご存じの方も多いと思いますが、「財務会計」とは、
法人施設の利害関係者に経営情報を開示することを目的
とした会計です。
具体的には、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー
(収支)計算書という財務諸表を作成することを指します。
株式会社や医療法人などは、決算を経て税金の申告をしな
ければなりません。
社会福祉法人は、国や国民、地方行政といった利害関係者に
正しい決算書を報告する義務があります。
つまり、財務会計とは、税金計算や利害関係者への報告を
目的として行うものです。
社会福祉法人には、予算書の作成が義務づけられていますが、
決算書同様、予算書も「作ってお終い」では、単なる財務会計
に留まってしまいます。
中小の株式会社では、予算書がないことも少なくありません。
結果、売上と人件費率だけで経営判断してしまうケースを
見かけます。
一方、「管理会計」とは、経営者や部門責任者が業績改善の
材料として活用することを目的とした会計です。
管理会計には、財務諸表のような決められた帳票
(フォーマット)があるわけではありません。
財務諸表も一部活用しながら、法人企業独自で開発する必要
があります。
決算書の経営分析結果を踏まえて目標予算を立てる、そして、
年度の目標と実績を対比する予算実績管理をおこなうなどが、
管理会計です。
つまり、業績向上につなげるための管理方式といえます。
また、財務会計と管理会計を、別の見方で比較すると、
財務会計は結果(過去のもの)、
管理会計はプロセス(現在進行形)ということもできます。
管理会計の第一歩は、決算書(財務諸表)を経営分析する
ことから始まります。
決算書を経営分析しますと、「稼働率」、「利用者1人当り単価」
「利用者10人当り職員数」、「人件費率」、「委託費率」、
「労働生産性」、「労働分配率」などが分かります。
経営分析から導き出された指標をベースに、次年度の予算を作成
します。これが2番目の手順です。
昨年度の稼働率を睨みながら、今年度の目標稼働率を設定すれば、
年間の売上(収入)目標が決まります。
そして、3番目の手順が、予算と実績を対比するフォーマット
の作成です。
「稼働率」、「売上」、「利益率」、「労働分配率」などの
目標値と実績値が対比できるようなフォーマットを作成します。
フォーマット事例ついては、メルマガ通信第10号
「月次実績会議のすすめ」をご参照ください。
管理会計では、毎月定期的に目標値と実績値のギャップを見る
ことになりますが、なぜこの実績値になったのか、そのプロセス
を追うことが管理会計の目的です。
たとえば、「稼働率」のプロセスは、「登録者数」です。
登録者数の多寡が稼働率の多寡を決定します。
ですから「登録者数」を追っていきます。
また、「登録者数」を増やすためには、病院や関連事業所への
営業が欠かせません。
すると、病院や関連事業所への「営業訪問件数」もプロセス指標
になります。
このように管理会計では、結果の数字に加えて、プロセス指標も
盛り込むことで、業績向上につなげていく仕組みです。
管理会計を導入することで、経営者の判断材料が増えるだけ
ではなく、現場スタッフを経営に巻き込むこともできるように
なります。
財務会計だけで、管理会計の仕組みがないと、現場は日々の利用者
サービスだけに明け暮れてしまい、業績が上がらない原因のひとつ
になるでしょう。
管理会計のフォーマット事例はこちら
決算書の経営分析をおこないます。
決算書は作ってお終いになっていませんか?
決算書は1年間の事業活動の結果が数字となって表れたものです。
「何をやったか」「何をやらなかったか」がそのまま数字となって
表れます。管理会計への第一歩は、決算書を経営分析することから
始まると言っても過言ではないでしょう。
経営分析のご依頼はこちらから
発行元:福祉マネジメントラボ 〒238-0021
神奈川県横須賀市富士見町3-77 電話 :046-890-0856 メール:info@fukushi-mng.jp
メール配信停止はこちらから:解除
24/11/09
24/10/13
24/09/27
TOP
福祉介護事業の経営者・施設長のためのメルマガ通信
第30号
こんにちは。
福祉マネジメントラボの大坪信喜です。
今月もご縁に感謝してメルマガをお送り致します。
今年最後のメルマガです。
―――――――――――――――――――――――――――――――
福祉介護事業の経営者・施設長のための経営セミナーを開催します。
経営セミナーの詳細はこちらから
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
財務会計と管理会計
財務会計と管理会計の違いをご存じでしょうか。
実は、財務会計はあっても、管理会計の仕組みがない法人施設が、
結構多いと感じています。
ご存じの方も多いと思いますが、「財務会計」とは、
法人施設の利害関係者に経営情報を開示することを目的
とした会計です。
具体的には、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー
(収支)計算書という財務諸表を作成することを指します。
株式会社や医療法人などは、決算を経て税金の申告をしな
ければなりません。
社会福祉法人は、国や国民、地方行政といった利害関係者に
正しい決算書を報告する義務があります。
つまり、財務会計とは、税金計算や利害関係者への報告を
目的として行うものです。
社会福祉法人には、予算書の作成が義務づけられていますが、
決算書同様、予算書も「作ってお終い」では、単なる財務会計
に留まってしまいます。
中小の株式会社では、予算書がないことも少なくありません。
結果、売上と人件費率だけで経営判断してしまうケースを
見かけます。
一方、「管理会計」とは、経営者や部門責任者が業績改善の
材料として活用することを目的とした会計です。
管理会計には、財務諸表のような決められた帳票
(フォーマット)があるわけではありません。
財務諸表も一部活用しながら、法人企業独自で開発する必要
があります。
決算書の経営分析結果を踏まえて目標予算を立てる、そして、
年度の目標と実績を対比する予算実績管理をおこなうなどが、
管理会計です。
つまり、業績向上につなげるための管理方式といえます。
また、財務会計と管理会計を、別の見方で比較すると、
財務会計は結果(過去のもの)、
管理会計はプロセス(現在進行形)ということもできます。
管理会計の第一歩は、決算書(財務諸表)を経営分析する
ことから始まります。
決算書を経営分析しますと、「稼働率」、「利用者1人当り単価」
「利用者10人当り職員数」、「人件費率」、「委託費率」、
「労働生産性」、「労働分配率」などが分かります。
経営分析から導き出された指標をベースに、次年度の予算を作成
します。これが2番目の手順です。
昨年度の稼働率を睨みながら、今年度の目標稼働率を設定すれば、
年間の売上(収入)目標が決まります。
そして、3番目の手順が、予算と実績を対比するフォーマット
の作成です。
「稼働率」、「売上」、「利益率」、「労働分配率」などの
目標値と実績値が対比できるようなフォーマットを作成します。
フォーマット事例ついては、メルマガ通信第10号
「月次実績会議のすすめ」をご参照ください。
管理会計では、毎月定期的に目標値と実績値のギャップを見る
ことになりますが、なぜこの実績値になったのか、そのプロセス
を追うことが管理会計の目的です。
たとえば、「稼働率」のプロセスは、「登録者数」です。
登録者数の多寡が稼働率の多寡を決定します。
ですから「登録者数」を追っていきます。
また、「登録者数」を増やすためには、病院や関連事業所への
営業が欠かせません。
すると、病院や関連事業所への「営業訪問件数」もプロセス指標
になります。
このように管理会計では、結果の数字に加えて、プロセス指標も
盛り込むことで、業績向上につなげていく仕組みです。
管理会計を導入することで、経営者の判断材料が増えるだけ
ではなく、現場スタッフを経営に巻き込むこともできるように
なります。
財務会計だけで、管理会計の仕組みがないと、現場は日々の利用者
サービスだけに明け暮れてしまい、業績が上がらない原因のひとつ
になるでしょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
管理会計のフォーマット事例はこちら
決算書の経営分析をおこないます。
決算書は作ってお終いになっていませんか?
決算書は1年間の事業活動の結果が数字となって表れたものです。
「何をやったか」「何をやらなかったか」がそのまま数字となって
表れます。管理会計への第一歩は、決算書を経営分析することから
始まると言っても過言ではないでしょう。
経営分析のご依頼はこちらから
発行元:福祉マネジメントラボ
〒238-0021
神奈川県横須賀市富士見町3-77
電話 :046-890-0856
メール:info@fukushi-mng.jp
メール配信停止はこちらから:解除